作品リスト#2023 |フリーレンと蒼月草

 

塗装済ガレージキット「フリーレンと蒼月草」
原型:ぷにっと!ポッキュンさん
フィニッシュ:円珠
スケール:ノンスケール
完成:2023/12


 

 


 



   

     

 


 

 


コメント:
2023夏のWFで購入したキットです。当初はフリーレンのことを全く知らなくて事前知識ゼロで卓の前を通りかかったんですが、何て言うか…憂いを含んだ風情を感じたんですよね。で、こういう出逢いこそWFじゃないかなと。
購入後に色々知って、蒼月草の花畑に彼女を立たせたい、花輪も頭に乗せたい、とイメージに突き動かされて作りました。

一目見てわかる通り、コミックスやアニメとは多少異なる顔つきになっています。目のデザインを若干リアル系に振っているのはその方が映えると判断したため。
フリーレンって基本無表情なキャラですが、それを敢えてこのフィギュアに写し取る動機を感じませんでした(そこは個人的な好み)。加えてヒンメルの象徴である蒼月草を持っていることから
・情緒を感じる
・哀愁を感じる
・ただし抑え気味に(涙は演出過多と判断)
という雰囲気を持たせたフィギュアにしようと決めました。それを実現するためなら原作に必ずしも似ていなくてもアリだと考えました。

このフリーレンを作るにあたり蒼月草は不可欠です。手に持った花束はキットに3Dプリントパーツが付属していましたが、固さを感じさせないものにしたいと考えてペーパークラフトの花に置き換えることにしました。
台座に植えた蒼月草や頭の花輪もペーパークラフトです(画像①参照)。
困ったのは蒼月草のデザイン。はっきりした設定画が見つからず、結局キキョウを基盤に自分でデザインしました。

台座は木製の円形ベースを用意し、地面や下草を貼り付けた上で蒼月草を多量に植えることにしました。まず地面ですが、軽量タイプの紙粘土(ダイソー)を薄く伸ばして貼り付け、ファレホで着色して表現。
次にフリーレンの立ち位置を決めてその周囲に蒼月草を植え込んでいきました。蒼月草を植えながらスカスカな印象にならないよう地面に下草を貼り付けました(画像②参照)
頭上の花輪は造花用グリーン線をベースにし、蒼月草や差し色になる花を差し込んで作りました。グリーン線はスチール製なのでフリーレンの頭にネオジム磁石を埋め込んで固定しています。

個人的に靴を塗るのを毎度とても楽しみにしています。フリーレンの革製のブーツは特に質感表現に力を入れて作りました(画像③参照)。
茶系のカラーリングは下地にレドーム→クリアブラウン上掛け→クリアブラックで調整、と3色使っています。ラストにウィノーブラックで各所を締めました。質感は複数種類のつや消しクリアを様子を見ながら重ね吹きして調整。 最後にゴールドをエイジングしたネイルパーツをビットに見立てて貼り付けました。

その他の工夫としては髪の筋をステンレス線で足したり(画像④参照)、ピアスをクリアパーツに置き換えたり(画像⑤参照)しています。ピアスはほとんど見えないんですが、お約束なので。
フリーレンは設定では黒タイツを履いていますが蒼月草の花畑に立つというシチュエーション上、春の風が吹いているような空気感を演出したいと考えて敢えて素足に塗りました。ミスったのではないです。

目は前述の通り原作の設定に拘らず、自分のフィーリングに従って入れています。使用している塗料や技法に特に捻りはなく、タミヤエナメルの筆塗り・一部エアブラシ塗りで入れました。
カラーは一応、設定に準拠しました。あまり意味はなかったような気がしますが(画像⑥参照)。

総括:
素朴な素立ちのキットでパーツ数も少なめ、製作難易度は低めだったと感じます。が、蒼月草の大量生産が大変でした。製作終盤は夜遅くまで泣きっ面で蒼月草を作ってました。(たぶん100輪以上作ったと思います) 出来上がりを見るに蒼月草、しっかり仕事しているようで満足ではありますが。
心残りとしては設定通りのフリーレンの顔を作れなかったこと。もちろんこれはこれでOKなんですが、別キットで設定通りのフリーレンも作ってみたいです。

 

わぁくす鶴ヶ岡 works Tsurugaoka:塗装済ガレージキット|フリーレンと蒼月草

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